法人NEWS

2020年09月03日 研修

第1回「3年次研修」/「ジョブローテーション3年目を迎えて」などテーマに研鑽

学卒3年目の職員を対象とした第1回「3年次研修」が8月25日、戸畑区の「育成会会館」で行われ、12人が参加した(写真)。

この日は前半、接遇向上委員会の大瀨弥生委員長(本部事務局 総務課長)が、「社会人として必要な知識」をテーマに講師を務めた。講義では、「利用者支援に必要なマナー」(育成会で作成)を基に、働く上で必要な6つの意識について説明が行われた。このなかで利用者やご家族に満足していただくためには、「顧客意識」「品質意識」を持つ必要があることなどが伝えられた。参加者からは、「自分の言動一つが利用者やご家族の印象に繋がるため、これらの意識を身につけていきたい」などの感想が聞かれた。

後半は、人材育成推進委員会の鈴木克之委員長(日明リサイクル工房 事業所長)と小川洋平副委員長(本部事務局次長)がファシリテーターを務め、「ジョブローテーション3年目を迎えて」をテーマに意見交換を行った。まず「1年目、2年目の経験を通じて学んだこと」について話し合い、参加者からは以下の意見などが出された。

・報告・連絡・相談、情報共有、他職員との連携の大切さを学んだ

・就労支援を通じて、利用者の働く姿を身近に感じることができた

・職員間のチームワーク、関係機関との連携の重要性を学んだ

・利用者に応じた個別支援計画やアセスメントの難しさを実感した

・身体的支援へのアプローチや障害の重さによって支援方法が変わることを学んだ

・1・2・3年目で支援する利用者の年齢層・障害程度などが違ったこともあり、それぞれに合わせた活動空間の環境設定と安全管理を学んだ

さらに3年目を迎えて理想とする支援員像についても意見交換を行い、それぞれから以下の理想などが述べられた。

・利用者の小さな変化に気づくことができる広い視野を持った支援員

・利用者だけでなく、ご家族・職員からも信頼される支援員

・利用者(家族・関係機関)を知り、根拠のある支援を行うこと

・利用者をしっかり見てアセスメントを行い、支援へ繋げられること

・支援員としての自己を覚知していること

・支援に一貫性を持つために自分自身が心身ともに安定していること

・自分を俯瞰的に見ることができる支援員

参加者は、理想とする支援員像を言語化し、同期の仲間と共有することでさらに明確化できたようだった。ファシリテーターの鈴木委員長、小川副委員長からは、彼らの意見を聴き、「1・2年目の経験からできることが増え、成長していると感じた。今後も研修や日々の業務を通して、支援員像を深めてほしい」と激励の言葉が贈られた。