法人NEWS

2020年10月15日 研修

第4回『新任職員研修』/「障害者の就労支援」をテーマに研鑽」

今年度入職した学卒の職員を対象とした第4回「新任職員研修」が10月6日、戸畑区の「育成会会館」で行われ、8人が参加した(写真)。

この日は、北九州障害者しごとサポートセンターの大坪巧弥事業所長(人材育成推進委員)が講師を務め、「障害者の就労支援~「働きたい」をサポートする~」をテーマに講義を行った。同センターでは、国・県と市から就労支援事業を受託し、各関係機関と連携しながら障害のある方へ就労、生活面の双方から総合的に支援を行っている。講義では、具体的にデータを基に同センターの相談件数や主な相談内容、支援実績等が紹介されたほか、事例を挙げながら就職・職場定着への支援プロセスについて説明が行われた。このなかで利用者の働きたいという想いを大切に、アセスメントを通じて利用者の特徴・考え方などを知り、働く上での課題を整理し就職から定着までの継続的なサポートを行っていることなどが説明された。また、職場定着のために就労先と連携を図りながら工夫していることなども説明され、参加者は熱心に聞き入っていた。最後に、大坪事業所長から就労支援のおもしろさとして、支援者自身が多様な仕事や多くの人に出会えること、利用者の就労に関わることは責任が伴う一方でやりがいも大きく、利用者と共に成長できることなどが伝えられた。参加者からは「就労支援では職員だけでなく、就労先の企業の方も利用者を理解しなければならない。さらに、利用者自身も自己を理解する必要がある。それだけに職員は、利用者はもちろん就労先の企業の方への支援の仕方も考えることが大切だと学んだ」、「就労支援のプロセスの中で利用者を知ることが重要であると感じた。利用者一人ひとりのニーズを把握し、支援のプロセスを明確にした上で利用者の未来を常に想像しながら支援をしていくべきだと感じた」などの感想が聞かれた。