法人NEWS

2020年11月18日 研修

第5回『新任職員研修』/「働く生活介護~私たちも働きたい~」をテーマに研鑽

今年度入職した学卒の職員を対象とした第5回「新任職員研修」が11月10日、戸畑区の「育成会会館」で行われ、8人が参加した(写真)。

この日は、八幡西障害者地域活動センターの伊勢敬副事業所長(人材育成推進委員)が講師を務め、「働く生活介護~私たちも働きたい~」をテーマに講義を行った。同活動センターの生活介護事業では、これまで入浴等の介護支援や創作活動を中心に行ってきた。現在は、障害者総合支援法の生活介護の条文に「生産活動の機会の提供」と明記されていることや、利用者、家族からの障害の区分に関係なく働きたいという想いを受け、生産活動の場を提供している。また、平成31年度からは「一人一人が輝き、楽しく活動できるサービスの提供」を目標に西活プロジェクトを立ち上げ、支援力と活動環境の向上にも取り組んでいる。具体的には、経験則ではなく専門的な知識に基づいた支援を行うために、各職員が外部研修で学んだ知識等を職員間で共有する伝達研修の実施。利用者一人ひとりの障害特性を考慮したものにするための、活動室の大幅なレイアウト変更などが行われた。この支援力と活動環境の向上により、利用者が落ち着いて作業に取り組むことができ、職員自身も余裕を持った支援が行えるようになったことなどが説明された。さらに、就労継続支援B型事業で行っている農福連携に生活介護事業の利用者も参加し、作業に参加することで利用者自身に変化、成長がみられ、生き生きと笑顔で農作業を行う様子も写真を交えながら紹介された。最後に、伊勢副事業所長から「生産活動はお金を稼ぐだけでなく、利用者が活躍し達成感、充実感、やりがい、生きがいを得られる。利用者の笑顔・喜びが自分の仕事のやりがいにも繋がっている」と想いが伝えられ、参加者は熱心に聞き入っていた。その後、小松啓子理事長からも働く生活介護に取り組むこととなった経緯などが伝えられ、「ソーシャルワーカーとして日々自己研鑽するとともに、継続して学び続けながら支援にあたってほしい」と激励の言葉が贈られた。参加者からは「生活介護に働くイメージを持っていなかった。利用者が輝ける場所を作り出していけるように、資格の取得や研修等で研鑽を積み、支援力を上げていきたい」、「同じ生活介護事業に携わっているが、利用者は達成感・感謝で働いているとの言葉に共感した。利用者の可能性を見出していきたい」などの感想が聞かれた。