事業所NEWS
2023年07月28日 本部 北九州障害者しごとサポートセンター
第一回業務連絡会議開催
北九州障害者しごとサポートセンターによる、令和5年度「第1回北九州障害者就業・生活支援センター業務連絡会議」が7月6日、小倉北区のKMMビルで開催され、北九州市、遠賀郡、中間市の労働、福祉、教育機関の関係者48人が参加した。
同会議は、厚生労働省福岡労働局職業安定部職業対策課と福岡県福祉労働部労働局新雇用開発課から法人育成会が受託している北九州障害者就業・生活支援センター事業の一環で、年2回、関係機関が一同に会し、同センターの取り組みの周知を図るとともに、支援機関相互の連携を深める機会としている。
この日はまず、福岡労働局障害者雇用担当官の佐々木峰子氏から、令和4年度のハローワークを通じた障害者の職業紹介状況について、新規求職申込件数は2年連続で増加し過去最高となったことや、就職件数も2年連続の増加となり、コロナ禍以前の水準に戻りつつあることが報告された。また、福岡県新雇用開発課・障がい者雇用係長の筒井啓氏からは、福岡県における障がい者雇用の促進や福岡県障がい者雇用拡大・職業紹介事業、福岡県障がい者テレワークオフィス「こといろ」の取り組みが紹介された。その後、同センターの大坪巧弥所長が同センターにおける令和4年度の支援実績について、門岡一歩職員が事例として「精神・発達障害のあるA氏の一般就労実現~自己理解と気持ちに寄り添った支援~」について報告を行った。事例では、自己肯定感が低く意思表示ができにくいA氏が同センターのサポートを受けながら実習にチャレンジしたことや、体調不良により実習を中止した経験、体験を振り返りながら自己理解を深め就職に至った過程が丁寧に報告された。また、A氏が働くことを通して表情が豊かになり、自己発信が増えたことを目の当たりにし、支援者として「働くことは人を豊かにすると再認識した」と感想も述べられた。最後に意見交換の場が設けられ、県・市の特別支援教育の現状や引きこもりの人の支援など、障害のある人や働きにくさを抱えた人の支援について各機関の取り組みが報告され、今後の連携を強化するうえで貴重な機会となった。なお、次回は来年2月に開催予定。