事業所NEWS
2023年07月28日 本部 北九州障害者しごとサポートセンター
第一回企業向けセミナーを開催
北九州障害者しごとサポートセンターによる令和5年度企業向けセミナー「専門家・先輩企業から学ぶ障害者雇用促進セミナー 企業における障害者雇用の実例 精神・発達障害者」が7月14日、西日本展示場(小倉北区)で開催され、企業、関係者50人が会場及びZOOMで参加した(写真)。
同センターでは、北九州市から「北九州市障害者雇用アドバイザー派遣事業」を受託し、障害者雇用を検討している、または実際に障害者を雇用して間もない企業にアドバイザーを派遣している。今回は「障害者雇用の導入」をテーマに、障害者雇用に関する制度や精神・発達障害者の雇用事例を通して理解を深めてもらうこととし企業向けセミナーを開催。
この日は、講師として小倉公共職業安定所の川渕貴志氏を、アドバイザーとして富士通コミニュケーションサービス株式会社の藤野英明氏を招き、講演が行われた。まず川渕氏からは、「障害者雇用に関する制度」として障害者雇用の現況、雇用促進制度と法改正についての具体的な説明が行われた。このなかで法改正として令和8年7月までに民間企業の障害者法定雇用率が段階的に2.7%に引き上げられることや、雇用を進める際の支援制度などが説明された。藤野氏からは、障害者雇用を取り組むことになったきっかけやその目的などの話しがあり、障害者雇用を進めるプロセスについて事例を通し丁寧に説明が行われた。説明のなかで藤野氏は、「職場でのかかわり方は『援助』ではなく『支援』が必要で、業務上での様々な体験が本人の自立につながる『部分的にサポート』を心がけることが大切である」と述べた。その後、グループに分かれ、講演内容についての質問や各企業での取り組みについて意見交換が行われた。参加企業からは、「役員や一般従業員への理解促進の方法は」「何割程度の仕事を任せるべきか」「人事部と現場との温度差についての解消方法は」など社内の理解を得る方法についての質問が多く出された。また、参加企業から「グループディスカッションで、他社の課題を自社にフィードバックできた」「障害者雇用における考え方、事例を知ることができ大変勉強になった」「取り組み方が具体的に学べて良かった」など前向きな感想も寄せられた。なお、次回は9月に開催予定。