法人NEWS

2023年08月17日 その他

「育成会会館」でデジタル化事業スタート/書籍などのデジタル化作業で利用者の職域拡大へ

 福岡県では、公益財団法人日本財団と「働く障害のある人の支援のための連携協定」を締結し工賃向上に連携して取り組んでおり、その取り組みとして「就労支援の場」を開設し国立国会図書館の蔵書デジタル化作業を行っている。
 今回、県内3拠点目となる「就労支援の場」がインクルとばたに開設。8月8日から本格的にデジタル化事業がスタートした。作業場所は「育成会会館」4階で、今年度は県の書籍や公文書、ファイルなどのデジタル化に取り組むこととしており、作業には法人からインクルとばた、インクル小倉北の利用者が参加。初日となったこの日、利用者は丁寧にファイルから資料を取り出し仕分けしてスキャンし、またファイルに綴り、スキャンした画像を検査するなどの工程に、職員のサポートを受けながら取り組んだ。はじめは少し緊張していた利用者も次第に慣れていき、順調に作業を進める様子が見られ、職員もこれまでに取り組んだことのない業種の作業ではあるが、利用者の可能性を感じたと言う。
 法人育成会では、同事業に取り組むことで、利用者にとって「既存の労働(軽作業、単純継続作業等)からの脱却」、「付加価値の高い作業に従事し、自負を担いながら働ける場の構築」に繋がり、職域も拡大するとしている。なお、同26日には「育成会会館」で福岡県知事、北九州市長らが出席し「就労支援の場」開所式も開催される。
(写真は、デジタル化作業でスキャン前にファイルから資料を取り出し、仕分けをする利用者)