事業所NEWS
2022年11月29日 本部 相談支援事業所 すてら
成年後見制度ってどんなもの?③
ここでは制度利用へつながった具体的な事例をご紹介します
(適宜、情報は伏せ個人が特定されないよう配慮しています)
<Bさん:一人暮らしの不安を解消したい>
Bさんは今住んでいるグループホームを出て、地域で一人暮らしをしたいという目標を長年お持ちでした。しかし頼れる親族もおらず、グループホームを出て一人でいろいろなことをやっていくことは不安だなと思っていました。特に金銭管理について、今までグループホームが管理してくれていて、職員の助言を受けながら1ヶ月の金銭計画を立てていたので、その支援がなくなることはイメージが持てないようでした。
成年後見制度について全く知らなかったBさんは、会ったこともない人に自分のお金を預けることが心配でした。また、自分の生活に関して「あれもダメ、これもダメ」と言われるんじゃないかとマイナスなイメージを持っているようでした。
すてらでは事前にパンフレットで制度説明を行うこと、実際に北九州市成年後見支センターへ行き具体的な事例を聞くことでご本人が制度利用後の自分の生活がイメージできるよう支援しました。色々な話を聞く中で「今まで通りの生活が送れるんだ」と思えたBさんは制度利用をすることを決め、相談員と一緒に出来る範囲で必要な書類を集めていきました。申請手続きについては司法書士に依頼し、無事に審判を終え、社会福祉士が保佐人に選任されました。今では定期的な支援を受け、安心して地域生活が送れています。
次回、成年後見制度ってどんなもの?④へ続く…