事業所NEWS
2022年12月21日 本部 北九州障害者しごとサポートセンター
「第2回 就労系福祉サービス事業所懇談会」開催
北九州障害者しごとサポートセンターによる今年度「第2回 就労系福祉サービス事業所担当者懇談会」が12月15日、ウェルとばた(戸畑区)で開催され、市内の就労系福祉サービス事業所の就労支援担当者ら31人が参加した。(写真)
同センターでは、北九州市の「障害者就労プロモーター事業」を受託し、障害のある方の福祉から就労への流れを形成するとともに、障害者一人ひとりの態様に応じた就労支援の実施を目的に説明会やセミナー、企業見学会等を行い、特別支援学校や市内の就労系福祉サービス事業所との連携を深めている。
この日は、富士通コミュニケーションサービス株式会社の藤野英明氏、イオン九州株式会社イオン戸畑支店の鍵屋千枝氏を講師に招き、「障害者雇用に取組む企業に聞く、企業が求める人材や就労支援について~企業からの就労支援事業者へのメッセージ~」をテーマに講演とディスカッションが行われた。このなかで藤野氏からは、「雇用管理においては従業員への公平性、公正性、納得性を重視しており、障害の特性や状態を正しく、タイムリーに伝えることが職場での受入れ支援や環境づくりに効果的である」と報告があり、アセスメントの重要性が説明された。また、鍵屋氏からは、障害のある社員の不安に寄り添い、解決策を一緒に考えながら少しずつ社員が成長していく様子が報告され、「人」を大切にする企業姿勢などの説明が行われた。その後の質疑応答では、「職場の理解を得るためにどうしているか」「面接で重要視していることはなにか」「トラブルが発生した時はどのように対応しているか」「求職者を紹介する時に何を伝えればよいか」「在宅就労の現状を知りたい」など、就職に向けた準備や就職後の支援で大切にすべき内容について具体的な質問が出され、活発な意見交換が行われた。懇談会後には参加者から、「企業側の生の声を聞けてよかった」「貴重な意見を聞けてよかった。施設内の支援に繋げていきたい」「支援者として必要になることを改めて考えることができた」「利用者のことをきちんと知ることが大切だと深く感じた」などの感想が聞かれ、有意義な会となった。