事業所NEWS
2023年03月01日 本部 北九州障害者しごとサポートセンター
北九州障害者しごとサポートセンター/令和5年度「第2回業務連絡会議」を開催
北九州障害者しごとサポートセンターによる、令和4年度「第2回北九州障害者就業・生活支援センター業務連絡会議」が2月17日、小倉北区の「KMMビル」で開催され、北九州市、遠賀郡、中間市の労働、福祉、教育機関の関係者40人が参加した。
同会議は、厚生労働省福岡労働局職業安定部職業対策課と福岡県福祉労働部労働局新雇用開発課から法人育成会が受託している北九州障害者就業・生活支援センター事業の一環で、年2回、関係機関が一同に会し、同センターの取り組みの周知を図るとともに支援機関相互の連携を深める機会としている。
この日はまず、福岡労働局地方障害者雇用担当官の篠原直樹氏から、全国及び福岡県の障害者雇用の現状や令和5年度以降に障害者雇用率が段階的に引き上げられることなどの報告が行われた。また、福岡県新雇用開発課・障がい者雇用係長の神野明子氏から、福岡県における障がい者雇用の促進のほか、障がい者雇用拡大事業のなかでテレワークオフィス(令和5年度以降、北九州市に設立予定)の取り組みが紹介された。その後、同センターの大坪巧弥所長より、同センターにおける令和4年度の第1四半期から第3四半期までの支援実績が報告された。続けて、北九州若者サポートステーション・統括コーディネーターの細川美香氏より、「北九州若者サポートステーションにおける働くことに困難を抱える若者に対する就労支援の事例」について報告が行われた。発達障害の傾向があるA氏が就労を希望しているが適職が分からないと相談したことをきっかけに支援を開始した事例で、セミナーや農業体験の集中訓練を通じて農業への関心と就労意欲が高まり、企業への就労に至った過程が丁寧に報告された。また、その中で利用者の目線で伴走型支援を行っていくことの重要性や伴走型支援を行うスタッフの育成の必要性なども強調された。参加者からは、「高校や大学の在学生も体験利用ができるのか」「実習協力企業をどのように開拓したのか」など多くの質問や感想が寄せられた。最後に、働くことに困難を抱えた方の相談支援について、各機関の取り組みや自己理解の難しさ、伴走支援の大切さなど支援事例を交えながら活発に意見交換が行われ、関係機関の役割を知るとともに今後の連携を強化していくうえで貴重な機会となった。