事業所NEWS
2023年10月25日 本部 北九州障害者しごとサポートセンター
特別支援学校の保護者・教員等対象に第2回説明会
北九州障害者しごとサポートセンターによる令和5年度第2回「職業能力開発説明会」が10月19日、戸畑区の「北九州市立北九州中央高等学園」で開催され、市内の特別支援学校高等部、中学部、小学部の保護者、教員及び関係者22人が参加した(写真)。
同センターでは、北九州市から「北九州市障害者就労プロモーター事業」を受託、特別支援学校在籍中より就労のイメージを形成してもらうことを目的に、生徒・保護者・教員向けに講演会、職場見学会、職場体験会を開催している。
この日はまず、「就労に向けた取り組みについて」をテーマに、東洋食品株式会社の吉岡裕史氏による講演が行われた。このなかで吉岡氏からは、「当社が求める人物ははっきりと『あいさつ』『返事』ができる人で、日頃から職場の仲間同士で意識して取り組んでいる」と報告が行われた。また、障害者雇用の取り組みとして、「実習を通して適性を見極めること、雇用後は定期的な振り返りを行い、できることをしっかりと誉め、課題を伝えたうえで解決策を一緒に考えている。就労に向けて自らやろうとする自立心を育てることが大切」と説明もあった。その後、同センターの大坪巧弥所長からは「就業生活のなかで報告や困った時の相談は大切であり、そのためには日頃からの会話や本人が自己決定する機会を設けることも大切」と事例を通し説明が行われた。最後に、福岡障害者職業能力開発校からは同校の概要及び早期訓練の募集について説明が行われた。終了後のアンケートでは「学生のうちにやっておくことや、就職後のことを具体的に教えてくださり、勉強になりました」「障害者雇用といっても常識ある考えをもつべきだと痛感しました。一般就労に向けて大変参考になりました」「親が子供のことで口を出しすぎることは、子供のためにならないということが分かりました」「就職することがゴールではなく働き続けることが大切で、そのために家庭でできる声かけや環境づくりは大切で、小さい頃からの積み重ねが必要だとわかりました」など多くの感想が寄せられていた。