事業所NEWS
NEW2024年12月10日 本部 北九州障害者しごとサポートセンター
就労系福祉サービス事業所担当者の懇談会を開催
北九州障害者しごとサポートセンターによる令和6年度 就労系福祉サービス事業所担当者懇談会「アセスメントで自己理解を深める支援について」が11月29日、戸畑区の「ウェルとばた」で開催され、市内の就労移行支援事業所、就労継続支援A型、B型事業所の就労支援担当者、関係者32人が参加した(写真)。
同センターでは、北九州市から障害のある方の福祉から就労への流れを形成するとともに、障害者一人ひとりの態様に応じた就労支援を実施するため、「障害者就労プロモーター事業」を受託されている。今回は、支援者のスキルアップを目的に「アセスメント」について研鑽した。
この日は、福岡障害者職業センター北九州支所の福留摩里子支所長を講師に招き、「アセスメントで自己理解を深める支援について」をテーマに講演が行われた。このなかで福留氏からはアセスメントの視点として、対象者の状況を支援者が理解していること、対象者が自分自身の状況を理解しようと努めていることが重要であり、対象者とのコミュニケーションを深めていく過程で観察だけでは見えない背景を知ることも大切であると説明された。また、ストレスを感じた出来事を、その時の状況や浮かんだ考え、自分がとった行動などに分け整理する「体験整理シート」の説明があり、参加者は事例をもとに作成。その後、グループに分かれ対処方法について話し合った。最後に福留氏は、「わからせようとする」支援ではなく「わかろうとする」支援が重要であり、アセスメントツールをお互いに「わかりあう」ツールとして活用してほしいと強調した。
参加者からは、「アセスメントに関して、深いところまで学ぶことができ、支援に大いに活用できると思った」「知識だけではなく、実際に事例をみてワークシートに記入していくことで、今後活かす場面のイメージと結びつき、とても勉強になった。定着支援だけでなく、移行支援にも活かしていきたい」「ツールの存在は知っていたが、グループワーク等で具体的に知ることができた。他の支援員の意見も伺えて有意義な時間となった」などの前向きな感想が寄せられた。