社会福祉法人 北九州市手をつなぐ育成会

　卒業生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。入学から卒業までの長い間、たくさんの人が関わり支え合いながら、児童一人ひとりがこの日を迎えられたのだと思うと胸が熱くなります。そして次の学年に上がる皆様、新しい環境や仲間との出会いに緊張や楽しみを感じているのではないでしょうか。

　ほっとハウスやちよがスタートして丸10年になり、その間多くの支援者で繋ぎながら児童の成長を見守ってきました。小さかった背丈が今では大きく、大きかった机がちょうどよく感じられるように。見えている景色は同じでもたくさんの事が変わりましたね。

　今年度ほっとハウスやちよでは、四季を意識した活動や社会資源を活用した外出を通して経験する機会を活動に取り入れてきました。コロナの時期は社会全体が人との触れ合いに不安を抱き、出来ない事も多く経験が止まってしまったと感じる方もいたかもしれません。その中でもマスクを着用できるようになった、手洗いが上手になったという嬉しい話も聞きました。そんな様々な時間の流れの中、たくましく立派に成長され、一人ひとりの素直な心と明るい笑顔を見ることが出来ました。

　ほっとハウスやちよは、この３月末をもって事業を廃止することになりました。長年にわたり当事業をご利用頂き、誠にありがとうございました。今後は、別の場所で一人ひとりが大きな一歩を踏み出しますが、今までの経験と素直な心、場が輝く明るい笑顔を忘れずに頑張ってほしいと思っています。