法人NEWS

2020年01月21日 研修

介護職員初任者研修/演習が本格化、入浴介助など実技について学ぶ

 昨年10月12日からスタートした育成会主催の「介護職員初任者研修」は、この1月11日で全15回のうち11回までが実施された。同研修の内容は講義と演習で、後半の演習では介護の実技について学ぶこととなっており、昨年11月23日から演習がスタートし本格化している。
 昨年12月21日には、インクルきくの奥村安徳事業所長とインクル若松の三神早苗主任が食事介助について演習を行った。実際に受講生が介護食の介助をする役、介助され食べる役を体験。また、介助するにあたり、手・指の清潔さについて学ぶ演習も行われた。でんぷんのりとイソジンを用いて、しっかり手を洗わないと汚れが落ちていないことを受講生に体感してもらい、その後、洗った手をしっかりアルコール消毒して清潔な手・指で介助する大切さを学んでもらった。
 また、1月11日には北九州ひまわりの里の宮本麻美主任と八幡東工芸舎の吉田三枝リーダーが入浴について演習を行った。まず、『ユマニチュード入門』(※)の「見る」「話す」「触れる」「立つ」の4つの柱を基本に、「ケアする側」と「ケアされる側」の気持ちを体験することの説明があり、実技に移った。ベッドから車椅子に移乗し洋服を選んでもらう場面や、片麻痺の状態を想定し車椅子から移動して浴槽に入り、車椅子に戻る場面での実技を体験してもらった。その後、手浴、足浴の演習も行われた。受講生からは、「自宅での入浴介助は、思っていたより大変だと思った」、「手浴は気持ちが良かった」などの感想が聞かれた。
 同研修も後半の演習が本格化し、受講生はより内容の理解を深めている。なお、この2月の研修最終日には修了試験、修了式が予定されている。(写真は、ベッドから車椅子に移乗してもらう場面などを体験する受講生ら/※『ユマニチュード入門』(2014年)著者:本田美和子、イヴ・ジネスト、ロゼット・マレスコッティ、医学書院)