法人NEWS

2021年11月04日 研修

2年次職員研修/「視覚障がい者への支援~情報保障という支援~」をテーマに研鑽

入職2年目の学卒職員を対象とした、第2回「2年次職員研修」が10月26日、戸畑区の「育成会会館」で行われ、8人が参加した(写真)。
この日は、「視覚障がい者への支援~情報保障という支援~」をテーマに、一般社団法人ぱるむ代表理事の伊東良輔氏(日本社会福祉士会理事、法人育成会 監事)が講師を務めた。研修ではまず「名前」、「住んでいる市区町村」、「好きな動物」、「好きな食べ物」について口頭ではなくアイマスクを装着した状態で、事前に配布された白紙を四分割して、それぞれのスペースに回答を書き込み、自己紹介を行った。その後、二人一組でペアを組み、ひとりがアイマスクを装着し、そのアイマスクを着用したペア相手に提示された写真の説明を口頭で行ったり、4階のフロア全体を使って手引き歩行を行ったりする演習も行われた。講義で伊東氏は、ハイコンテクスト・ローコンテクスト(※)について触れ、「何を伝えるかではなく、どう伝えるか。主体的ではなく客観的に伝えることができるかが大切」と述べた。また、最後に「高齢者や障がい者の支援の目的は日本国憲法第25条の生存権、『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』にある。健康で文化的でその人の望む暮らしを実現のために福祉がある」と強調し、参加者は熱心に講義内容に聞き入っていた。なお、次回は12月21日に開催予定。
(※ハイコンテクストとは、暗黙の了解(前提となる知識やカルチャー)が多く、行間を読むようなコミュニケーション方法のこと。ローコンテクストとは、前提となる知識やカルチャーの理解がなくても、分かるようシンプルで明快なコミュニケーション方法のこと)