法人NEWS
2021年12月09日 農福連携事業
「ファーマーズ・マルシェ農福in北九州」に八幡西障害者地域活動センターが出店
福岡県が主催する「ファーマーズ・マルシェ農福in北九州」が12月4日、小倉駅JAM広場で開催され、育成会からは八幡西障害者地域活動センターが参加、出店した。
福岡県では、「農業」と「福祉」の連携は農業従事者の減少や耕作放棄地の増加などの課題に対して、障がいのある方が農業に携わることで補うとともに、障がいのある方にとっては就業機会の確保や収入の増加につながり、「農業」と「福祉」が連携することで、それぞれの課題解決につながっているとしている。このファーマーズ・マルシェとは、「農業」と「福祉」の連携で生まれた、地域の農産物や加工品を広く県民に紹介し販売する市場として開催されている。
この日は、福岡県内の障害者就労施設が生産過程で関わった農作物等を販売、10施設が出店し約3000人が来場した。同活動センターでは、生姜、レモン、かぶ、人参、菊芋、鬼柚子、芋づるで作ったクリスマスリーフの材料セット、自然栽培もち米の稲藁で作ったしめ縄など8品目を販売。これまでに参加した同ファーマーズ・マルシェで最多の野菜の量となった。これは利用者の農業スキルが少しずつだが、向上している証とも言える。また、同ファーマーズ・マルシェは毎年11月もしくは12月に開催され、同活動センターでは出店を見据え、8月から利用者とともに準備に取り掛かっている。つまり、利用者が生産者として真夏に作業を始め、4、5ヶ月かけて一生懸命に栽培した農作物を販売していることになる。
同活動センターでは、このように利用者が栽培した野菜等が北九州市内で流通していることは、利用者本人が社会参画することももちろん大切なことだが、彼らが育てた野菜が社会に流通することも大きな意味で社会参画にあたるとしている。
(写真上は、「ファーマーズ・マルシェ農福in北九州」の八幡西障害者地域活動センターのブースの様子、下は同ファーマーズ・マルシェに向け、出荷準備を行う利用者)