法人NEWS
2023年04月20日 説明会
法人事業説明会/ガバナンス再構築検討委員会の報告書など確認し外部講師による講演も
「令和5年度 法人事業説明会」が4月15日、戸畑区の「育成会会館」で開催され、ガバナンス再構築検討委員会の最終報告書などについて確認したほか、社会福祉法人のあり方をテーマに講演などが行われた。これには、小松啓子理事長はじめ管理職、主任、リーダー、新規学卒採用者ら73人が参加した。
この日は冒頭、小松理事長がガバナンス再構築検討委員会からの最終報告書などについて説明し、「このガバナンス再構築検討委員会からの報告書を受け、さらなる飛躍をしましょう。そして、地域に必要とされる法人育成会を目指しましょう」と呼び掛けた。その後、今年度の新規学卒採用者のインクル小倉北の井上武流(たける)職員が紹介された。
後半は、福岡県知的障がい者福祉協会の木髙徳典会長を講師に迎え、「社会福祉法人のあり方について考察する」をテーマに講演が行われ、同協会、自身が理事長を務める社会福祉法人光輪会の取り組みを例に説明が行われた。このなかで木髙氏は「障害福祉業界にも一般企業等が参入しているが、なぜ社会福祉法人だけが非課税であるのか、一緒に考えていきましょう」と述べ、まず同協会の今年度の事業計画などを紹介。重点事項のひとつとして「障がい者の権利擁護の推進」を掲げて取り組んでいることや、昨年度から義務化された虐待防止委員会の定期的な開催、身体拘束等の適正化のための研修についても福岡県身体障害者福祉協会と合同で研修チームをつくるなど取り組みを推進していることなどが説明された。その後、社会福祉法人光輪会について、理念の「『だれも』が、『安心』して、『自分らしく』、『暮らせる』場所づくり」や、施設での事故防止のための設備上の工夫などの取り組みを紹介した。最後に社会福祉法人として具体的に何をするのか、全国社会福祉法人経営者協議会の「アクションプラン2015」中期行動計画を基に社会福祉法人の使命・目的などを説明し、「自分たちの役割として、社会福祉法人の公益性・非営利性を活かし、自分の施設の利用者だけでなく目の前の困っている人に手を差し伸べる」と締めくくった。参加者からは、「地域に根差した法人づくりを行わなければいけないと改めて実感した」「この研修を活かしていきたいと思った」などの感想が聞かれた。なお、同講演は録画されており、各施設・事業所で伝達研修を行うこととなっている。