法人NEWS
2023年08月03日 その他
当事者活動委員会/当事者が市民センターで地域住民に自分の意見など発信
7月22日、当事者活動委員会の活動の一環で人権講演として、南丘市民センター(小倉北区)で当事者委員の濱﨑忠義さん(グループホーム支援センター東部)が自身のこれまでの体験や現在の こと、これからの目標などを発表した。これには、約50人の地域住民が出席した。
同委員会は12年目を迎えた昨年度、「意思決定支援プロジェクト」のなかで今後の方向性などを当事者委員らで話し合い、外部への発信として出前講座のような自分の意見を発表できる機会を増やすことなどとした。この日は、その外部への発信の第3弾として南丘市民センターで地域住民に向け、濱﨑さんがパワーポイントを使い、「私の歩んできた道と将来の夢」をテーマに発表を行った。発表の中で濱崎さんは自身の生い立ちや高校卒業後に「旧きく通勤寮」での生活をスタートさせたことなどについて語ったほか、一般就労でのこれまで、現在の仕事を紹介。13年間勤務する現在の職場については、写真を交え働いている様子を紹介した。また、「旧きく通勤寮」からグループホームに移行した現在の生活についても写真を交え説明、ホームで他者と楽しく共同生活を送るために「①気の合う仲間を作る」「②やりがいのある仕事をもつ」「③相談できる人がいる」ことが大切と感じていると話した。ほかにも、グループホームで生活する中で町内会の活動に参加し体育委員を務めて地域の夏祭りや運動会などの運営に携わっていることや、頑張っていることとして当事者活動委員会を挙げ、同委員会での活動について紹介した。このなかで、同委員会で最初は自分の意見を発言できなかったが、少しずつ慣れ、いまでは自分から発言できるようになったことや、いろいろな仲間と知り合うことができ、楽しく参加できていることなどについて話した。最後に将来の夢として、「グループホームでの生活も20年以上になり、目標の一人暮らしを実現したい。目標を実現して親や高校の先生に自立した姿を見せたい。仕事を頑張り、目標の一人暮らしをかなえられるようチャレンジしていく」と述べた。
(写真上は「私の歩んできた道と将来の夢」をテーマに発表を行う当事者委員の濱崎さん、下は約50人の地域住民が参加した会場の様子)