法人NEWS
2023年12月20日 その他
障団連の出前講座で利用者・力丸絵美子さんが講師を務め、障害への理解を啓発
北九州市障害福祉団体連絡協議会(障団連)では、地域住民に障害者への理解を啓発する目的で出前講師活動を行っており、12月14日に小倉北区の周望学舎で開催された「出前講座」でインクル春ヶ丘・利用者の力丸絵美子さんが講師を務めた(写真)。
法人育成会が障団連から「出前講座」を依頼されて今年で9年目。法人の当事者活動委員会のメンバーが講師を務めており、力丸さんは2年目からこの活動に参加。この日の発表では大学に進学したが就職活動が思うようにできなかったことや大学卒業後も就職活動が上手くいかず、カウンセリング先のアドバイスで療育手帳を取得し初めて自身の障害を知り考える機会になったことなど、これまでの自分について語った。そして、現在のインクル春ヶ丘での就労継続支援B型事業の作業のことや法人の同委員会での活動、今後の夢などについても話した。また、最後に伝えたいこととして、「病院などで『何かあったら言ってください』と言われるが、『何があったら言えばいいのだろう』と困ってしまう。私たちは具体的に言ってもらったほうが理解しやすい」など、当事者である自身の意見を述べた。参加した地域住民からは「とても良い話を聴かせてもらった」、「今日は参加できて良い経験になった」などの感想が聞かれた。
「自分たちのことを知ってもらおう」を発信するこの啓発活動には、今後も同委員会メンバーを中心として参加し、様々な人にその発信メッセージを伝えていく。なお、次回の出前講座は来年1月19日に穴生学舎(八幡西区)で開催され、日明リサイクル工房の元山隆典さんが講師を務める予定。