法人NEWS
2024年07月23日 その他
当事者活動委員会/自前の出前講師活動スタート、荒木美幸さんが登壇し障害理解を啓発
今年度の「当事者活動委員会」が7月からスタート。自前の「出前講師活動」も本格的に始まり、その第1回目が7月13日、北小倉市民センター(小倉北区)で開催された。
今回の「出前講師活動」は、北九州市社会福祉協議会主催の小学生版ふれあいネットワーク事業「おたすけマン活動」の一環として依頼を受け開催されたもので、小学生ら(OBとして中学生・高校生含む)10人が参加。子どもを対象とした「出前講師活動」は初めてで、講師は同委員会の当事者委員・荒木美幸さん(本城リサイクル工房)が務め、勉強会として行われた。前半の発表では、荒木さんが生い立ちから現在の暮らしや仕事について、さらには旅行や写真撮影が趣味であること、フライングディスクで全国大会に行きメダルを獲ることが夢であることなどを語った。そして、最後に「何を言っているか分からない、聞き取りにくいと言われると傷つきます。そんな時はもう一回、聞いてほしいです」、「私と同じように障害があって上手く話せない人も頑張って話そうとしています。最後まで話しを聞いてほしいです」と自身の思いを力強く話した。後半は、荒木さんが夢として語ったフライングディスクを一緒に行い交流を深め、ディスクが輪を通ると小学生から「おぉ、すごい!」「(ディスクを)低く投げたらいいんだ」などの声が上がり、盛り上がった。
同委員会では、平成27年度から活動の一環として北九州市障害福祉団体連絡協議会主催の啓発事業「出前講師活動」にも参加、委員が講師として自身の体験談や将来の夢、意見などを発表し人権啓発を推進している。昨年度からは自分たちの意見を発信する機会を増やそうと、新たな取り組みとして自前の出前講師活動を開始。昨年度は小倉北区の市民センター3ヶ所(到津市民センター、南丘市民センター、寿山市民センター)で実施。今年度から本格実施とし、今年度は小倉北区、戸畑区に周知し依頼のあった市民センターで講師活動を行い、来年度以降も順次、市内各区の市民センターで実施を予定している。
(写真は上から、自身の思いなどを語る荒木さん(右)、フライングディスクのお手本を見せる荒木さん(右中央)、最後に子どもたちなど全員で写真に納まる荒木さん(前列左から4番目))