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NEW 2024年11月06日 その他

インクルきく/利用者のアート活動を推進、県の障がい児者美術展などで二人が賞を受賞

利用者一人ひとりの特性にあった活動を推進するインクルきくでは、アート活動にも力を入れており、この秋、市野妙子さんが県の障がい児者美術展で、諏訪裕之さんが北九州市身体障害者福祉協会アートセンターの障害者アート商品パッケージ化企画で賞を受賞した。

市野さんは、「2024ふくおか県障がい児者美術展」の絵画部門で「佳作」を受賞。今回、絵画部門の応募数は438点で、うち55作品が「佳作」に選ばれた。受賞作品のタイトルは「夏の風物詩 花火」。マッチ棒一本一本の先端に紙粘土を巻き付けて色を塗り、夜空に浮かぶ鮮やかな花火の風景を描いた。市野さんは、昨年度の法人育成会主催「ひまわりアート展」の絵画部門でも木に実ったフルーツをカラフルな色の毛糸を敷き詰めて表現し、優秀作品を受賞している。なお、同美術展は一般の部、小・中学生の部での応募となっており、部門は絵画、書道、写真の3部門。応募数は670点(絵画438点、書道149点、写真83点)で、うち入賞が15作品、佳作が85作品となった。応募作品670点は11月12日から県庁(※)をはじめとする県内5ヶ所で展示され、北九州市内は北九州市立美術館黒崎市民ギャラリーで12月3日から同8日まで展示される(※県庁は入賞作品のみの展示)。

また、諏訪さんは同アートセンターと日本茶専門店「茶論 Salon du JAPAN MAEDA」(小倉北区)とのコラボ企画で、来年の干支「巳(み)」を描いた書道作品が見事、優秀作品賞に輝いた。この企画は、「来年の干支『巳』をあなたらしく描いてみませんか?」として障害のある人に絵画・イラスト・書の作品を募集し、入選作品が同店の商品パッケージとなって市内の店で限定販売されるもので、諏訪さんの受賞作品も商品パッケージ化され販売されることとなる。また、授賞式は、この12月13日に「旧安川邸」(戸畑区)で行われる。ちなみに、2024年の干支「辰」をテーマにした昨年の同企画では同事業所の三浦真さんの書道作品が優秀作品賞を受賞し、同店のお茶の缶のパッケージとなった。

(写真左が市野妙子さん、右が諏訪裕之さん)