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NEW 2024年12月04日 研修
放課後等デイプロジェクト/救急対応講習を実施、応急手当の知識と技術を習得
放課後等デイプロジェクトによる救急対応講習が11月25日、戸畑区の「育成会会館」で実施された。これには同プロジェクトメンバーはじめ、法人内の放課後等デイサービス事業に所属する職員14人が参加した(写真)。
放課後等デイサービス事業では、令和6年4月1日より安全に関する事項についての計画を各事業所において策定することが義務化され、法人内で同事業を実施する4事業所でもそれぞれ計画(安全計画)を策定し、日々の業務の中で取り組みを実施している。この日、その計画の「職員の研修と訓練」の項目に係る講習が4事業所合同で行われた。テーマは「心肺蘇生法とAED使用方法」。講師に戸畑消防署員を招き、前半は心肺蘇生の流れとAEDの使用方法が説明された。このなかで講師は、「救急隊が現場に駆けつけるまでに約8分かかる。この間に心肺蘇生を行うか否かで、生死が分かれる。救急隊員が到着するまで心肺蘇生を続けてほしい」と呼び掛けた。また、心臓マッサージを行う際は、心臓マッサージ30回→人工呼吸2回を1セットとして繰り返すこと、胸骨を5㎝(単三電池1本分の長さ)沈むくらい押すこと、1分間に100回のペースでマッサージを行うことなど、心臓マッサージの重要性について述べた。
後半は、職員が訓練用の人形とAEDを使用し実践で応急処置について学んだ。AEDの電極パッドを貼る正確な位置(右肩、左脇)やAED音声ガイドに従い心臓マッサージも続けることなどの説明を受けた職員は、「(電極)パッドを貼り間違えた場合はどうすればよいか」「心臓マッサージで肋骨が折れることはあるのか」など質問。これに対し、講師は「電極パッドは貼り直しがきかない。左肩と右脇に貼ってしまっても、そのまま実行してほしい。パッドで心臓を挟む形であればよい。小さい子の場合は胸と背中に貼ることもある」「肋骨が折れることもあるし、胸骨の剝がれる音がすることもある。それでも命には代えられない。心臓マッサージは続けてほしい」と回答した。命に係わる内容だけに職員は前半、後半を通し真剣に講習に参加、有意義な研修となった。
なお、計画(安全計画)にはこのほかにも「事業所等の設備や定期的に利用する公共の場の安全点検」「緊急対応が必要な場面におけるマニュアルの策定と共有」などの項目があり、各事業所とも日々の業務の中で取り組みを実施している。