法人独自の取り組み

2021年05月26日 農福連携事業

#農福連携 #89 「地域行事「水路掃除」有志集まる」

社会課題のひとつとなっている「地域農業資源の維持」。畦畔・水路管理といった共同活動部分を零細・高齢農家や非農業者が中心的 に担うことによって、畑や水田が維持されてきた。それが、いま継続できない、危機に直面している。すでにご存知の通り、担い手不足が深刻であることが理由だ。

農福連携では、ただ農作物を作って、それを販売して利用者の工賃につなげるのでなく考えようによっては、社会課題も同時に解決できるという仕組みが備わっている。

実によく考えられたものであると感心するところでもある。それは、自分たちの利益だけではなく、困っている人たちや地域の課題解決に向けて貢献できる可能性が十分にある。

私たちは、上香月地区に水田を借りて、今年で3年目。毎年のように地域農業資源の維持のため、志ある職員が水路清掃に積極的に参加してきた。1年目は3名、2年目は5名、今年は、7名参加することになった。

年々、八幡西地域活動センターの有志も増えてきている。地域と施設のつながりがいかに重要か、利用者が地域生活を送っていく上で、そんな地域の取組みに積極的に参加することが大切か少しばかり理解できていると信じたい。

水路には、土や落葉、ゴミ、ジャンボタニシの殻など1年以上使われていなくなったところに堆積していた。小ぶりの雨が降る中で、スコップをもって、すくった。

参加して気づいたことだが、去年来ていた地域の方がずいぶんと代わっていた。人数はすくなくなっていたことと、その息子さん世代が増えていたような気がした。

 

活動センターからは、若手含めて7名も参加があるのだから、大変重宝がられた。地域の崩壊がはじまって久しいが、それを解決する方法が見つかり、それを実践している我々の取組みが浸透していくと地域の協力も得られることが見込まれる。

現に、上香月地区の隣の地区、白岩地区の田畑を手放したい人がいて、担い手を探しているそうだ。そんな情報が入ってくるのも地域の方との接点がなければ聞けない貴重な情報だと思う。

今回参加した有志(職員)が増えていくと、地域と福祉、農福の取組みがますます活発なものとなっていくと信じている。

(写真は、ご本人様の同意を得て、撮影、掲載したものです。)

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